ばば子どもクリニック

東京都羽村市の小児科医院、ばば子どもクリニックです。
院長のコラムや、スタッフの小噺、クリニックからのお知らせをを掲載しています。
ばば子どもクリニックHP→https://baba-child-clinic.net

ばば先生のコラム-インスタグラム編-

手足口病とヘルパンギーナ(エンテロウイルス感染症) -インスタグラムまとめ-

エンテロ-1
(インスタグラム掲載記事をブログ用に再編集しています)
(イラストは、AIにて作成)

だんだんとじめじめして、そろそろ夏風邪 のシーズンになりました。
夏風邪の原因の一つであるエンテロウイルス のお話です。イラストはいつものアレです(笑)。
(blog担当:AIさんに作ってもらっているようです)

エンテロウイルスはだいたい100種類以上あり、そのうち発疹が出るものが13種類、熱性けいれんを起こしやすいものが11種類と多種多様であり、ヘルパンギーナ や手足口病 を起こすものも複数あります。

エンテロ-2


エンテロウイルスの起こす病気で有名なものに、上記で述べたヘルパンギーナ と手足口病 があります。どちらも「口内炎のできる風邪」ぐらいに思っていただいて結構です。手足に発疹ができれば手足口病、できなければヘルパンギーナとなるぐらいです。

大事なことは、「熱が出たらお休み、熱が無くてある程度食事が摂れたら登園・登校はOK」です。発疹の程度は関係ないし、発疹を触って感染することもありません。

勿論、食事が全く摂れなければ預かってもくれないと思うので、その場合は無理しないことです。口内炎は3-4日で治りますので、その間は刺激物の少ない食事にしましょう。

風邪(ウイルス感染)に抗生物質は効きません(インスタグラムまとめ)

インスタグラム投稿からの転載です。溶連菌の話で抗生物質のおはなしが出てきたので、抗生物質のおはなしを引っ張ってきました。風邪と抗生物質のおはなしです。

耐性菌

もう10年以上前から言われていてご存知の方も多いかと思いますが、未だに処方する医者がいるので、今日は風邪 と抗生剤 (抗生物質 )の話です。

まず、風邪の原因は「ウイルス」であり、抗生剤は「細菌(バイ菌)」に対して効くものですので、そもそも相手が違います。


風邪に対して抗生剤を使うと、下痢したり、子どもだと一部の抗生剤で低血糖(体の糖分が足りなくなり、ぐったりしたりする)になったりします。

更に、人間の体には一定数の細菌はいて、その菌が「耐性菌 」となり、一定の条件下で体に悪影響が出たり、その菌が他人に感染すると、治療が困難になることがあります。

以前、子供の中耳炎の原因となる菌が耐性菌となって問題になった事がありましたし、今でも「院内感染で耐性菌」なんて時々ニュースに出てきます。

よく「風邪ひいて抗生剤飲んだら治った」という人がいますが、恐らく飲まなくても治った可能性が大です。(因みに、この論法を「3た論法」というのですが、その話は後日)

(blog担当より。インスタでは後日となっていますが、ばば先生、過去にブログに『3た論法』について記事にしております。リンクを張っておきますので、よろしければご覧ください。今回の抗生物質のおはなしや、アレルギーのおはなしにもなっています。
ばば先生のコラム:さんた論法

勿論、明らかに細菌感染が疑われる時は私も抗生剤を処方しますが、説明してから処方しています(念のため、では処方しません)。このように、必要だから処方した抗生剤は最後まで飲みきってください。


blog担当の補足?
ちなみに、昨年の外来小児科学会にて拝聴してきた講義の中に、小児耳鼻科の医師の講義がありまして。その中のおはなしで、小児の中耳炎の症例で抗生物質の投与が必要であったケース(適応症例)は全体の10%であった、とのこと。本当にその抗生物質は必要ですか?と投げかけられておられました。

先だってのニュース記事ですが、百日咳にかかった方の追跡調査をしたところ、8割が抗生物質への耐性菌で新たな治療薬を探さなければならない、といった状況も発生しているようです。

院長のコラムにもありますが、使える薬がどんどん減っていくから、頼むから乱用しないでくれ、というのが切なる願いであります。

溶連菌感染症(インスタグラムまとめ)

インスタグラムからの記事の転載です。

溶連菌(1)


溶連菌(2)


 溶連菌 と言われる人が増えているようです。個人的には絶対違うだろうという人がほとんどですが。
溶連菌の一般的な説明は図の通りです。大事なのは、「本当に溶連菌が悪さをしているかどうか」であり、溶連菌感染症 が疑わしい所見があって初めて検査を検討することです。

また、溶連菌と診断されて抗生剤を内服しているにもかかわらず発熱が続く場合、溶連菌が原因でなくむしろほかの病気を鑑別する必要があります。

ガイドライン通りの診察をしていない医師ほど抗生剤を処方しがちという論文もあります。きっちりとした診断をつけることが大事、だと思います。


blog担当補足
イラスト内にもありますが、溶連菌はいても悪さをしていないことが多々あります。迅速検査はこのいても悪さをしていないものまでひっかけてしまいます。

よく診察室で院長がお話していますが、幼稚園・保育園で元気に登園しているお子さん、一クラスまるっと検査したら、2-3人は溶連菌が引っかかる、そのくらいにいても悪さをしていない溶連菌は普段からいる、とのことなんです。

なので、臨床所見が揃って初めて検査するものであって、周囲流行があるからと言ってやみくもに検査するものではないとのこと。

溶連菌感染症の場合、抗生物質を内服することでだいたい1日くらいで解熱します。つまり、抗生物質を服用し始めてから2日以上熱が続くということは、溶連菌はいるだけでそこからの発熱ではなかった可能性が高い→他の病気を考えなければならない、とのことです。

ただ、いても悪さをしてない溶連菌であっても、一度飲み始めた抗生物質は最後まで飲み切る必要があります。

水の事故、水難事故

夏休み、水辺で遊ぶ機会が多くなりますが…ということで水の事故のお話をインスタグラムから転載します。


水難事故


7月25日は世界溺水防止デー だそうですので、少し水難事故 のお話です。
水難事故は、屋外よりも室内の方が多いと言われています。実際に数えると、屋内のほうが少し多いという報告もあります。
また、意外にも「静かに」溺れます。バシャバシャするのは漫画だけの話で、実際には静かに溺れるといいます。

実際に溺れてからでは遅いので、予防が絶対です。
自宅なら浴室に鍵をかける、それが難しければ浴槽のお湯を抜いておくなどの対策は必要です。
また、お風呂用の浮き輪は絶対使わないでください。簡単にひっくり返ります。
海や川で遊ぶ時にはライフジャケットをつけましょう。その際、股紐もしっかりつけましょう。

猛暑はもうしょうがないので、遊ぶ時には楽しく遊びましょうね。


せんせい、ハッシュタグでなに遊んでるんですか→#くだらないダジャレは勘弁

ヒトメタニューモウイルス(hMPV) のおはなし


hMPV(1)

※インスタグラムからの転載です。

少し前に話題になった(blog担当注釈:昨年末くらいに中国で呼吸器感染症が流行ったというおはなし)ヒトメタニューモウイルス(hMPV) のお話です。本来ならすぐ出せばいいのでしょうが、私も少し勉強してからの公開になるので、少し遅れています(^-^; 

最近見つかった、みたいな言い方もありましたが、ウイルス自体は昔からあって、「RSじゃないけど熱が長引いてゼーゼーする風邪」という感じでした。詳しくは上の画像の通りですが、大事なのは「基本は風邪 、咳が酷くて眠れなかったり吐いちゃって水分も摂れなければ対応を考える」ものです。

ウイルス自体に効く薬は無く、全員が肺炎を起こす訳ではないので、検査も入院が必要な場合に行う位です。感染予防も、マスク ・手洗い と、風邪と同じです。

慌てるものでもなく、これまで通りの感染対策 を続けていれば大丈夫でしょう。


blog担当より。
ばば先生もヒトメタニューモウイルスについてはもちろん知っていたわけですが、最新の知見と自分の今持っている知識に違いがないか、国内外の文献を読み込んでから記事にしています。横からそっと覗くと、モニターに英語論文を広げて読んでいるのを見かけます。
書くからには正しいこと、必要な情報をわかりやすく書きたい、だからすぐに記事がだせないんだよね、とのことです。


医療法人社団来檎会
ばば子どもクリニック

〒205-0011
東京都羽村市五ノ神352-22

Tel:042-555-3788

ホームページ
https://baba-child-clinic.net/index.html
アーカイブ
記事検索