なんだかお薬の話が続きます(長くなるので分割したっていうのもありますが)。

 前回処方された薬、ということでお薬手帳を拝見したところ、先日気になる記述を見つけました。

 そのままでもおいしいのでよく溶かしてお飲みください。

 粉薬に添えられた言葉です。
 製薬会社さんの努力で、少しでも飲みやすくなるように小児用のお薬には様々な味付けがされています。バナナだったり、イチゴだったり。クリニックを開院する前は、勉強会や訪問の方からいろいろな粉薬を試供品でもらい味見会なんぞやっていましたが、なかなかにおいしいものから、もうちょっと頑張れよー(汗)ってものまでありました。
 いまは自分のところに試供品のお薬が来ることはほとんどないのですが、お隣の薬局さんのほうではお薬採用の際、少しでも飲みやすいおいしいものを入れるようにしているとのことです。

 そのままでもおいしい、確かにおいしいんです。ただ問題は
 
 よく溶かしてお飲みください。

 ここなんです。確かに薬剤にコーティングを施して、粉薬は甘く加工してあります。しかし、あくまでコーティング、徹底的に溶かしてしまえば苦みが出ます。なので、徹底的に溶かすのはおすすめしておりません。
 何かに入れて飲ませるなら、なるべく早く飲ませてください。

 ヨーグルトに入れて飲ませる、という方もいらっしゃいますが、時々酸味との相性が悪いものもありますので、積極的にはおすすめしていません。

 味をごまかす、という意味では黒蜜とか蜂蜜なんかがおすすめなんですが、普段ご家庭で使わなかったり、そもそも1歳未満に蜂蜜は禁忌なこともあり、使いにくいのでお勧めしにくい。

 うちのスタッフとも話に上るのですが、看護師が口をそろえて言うのは、
 
 ちょっとのお水で練ってほっぺの内側なんかに塗る→そのあとすぐにお茶でごっくん

 最初のうちは舌でかき出すこともあるけど、何度かやっているうちに飲めるようになる、とのことでした。むしろ、何かに混ぜるほうがもたついてうまくいかないことが多い、とのこと。

 あと、あげる側がおっかなびっくり不安がってあげていると、察して飲まないのでどしっとかまえてあげるのがいいとか。不安の伝播はいろんな場面で聞きますが、お薬もそのようです。