薬を処方するときに、剤形(シロップか粉か錠剤か)の希望を聞いています。問題がなければご希望のものを処方しますが、こちらで決めさせてもらうこともあります。それにはいくつか理由があります。

 薬の中には、粉か錠剤、あるいは錠剤しかないものがあります。なのでそういった薬の場合、シロップがいいと希望されてもシロップはないので、頑張って粉薬・錠剤を飲んでもらうしかありません。

 粉や錠剤しかない薬で、その薬を飲まないと治らない病気の場合、飲めないから入院して治療(点滴で投与)しなくてはいけなくなるケースもあります。

 こういった理由から、そろそろシロップや粉では厳しくなる(飲む一回量が多くなりすぎる)くらい大きくなったお子さんには、粉・錠剤での内服にトライしてもらっています。

 鼻水や痰を出しやすくする薬は、治るのを助けてあげるための薬です。最悪飲まなくても何とかなることが多い(でもしんどいので、ちゃんと飲んでほしい)ので、内服のトライにはもってこいです。

 ちょっと大変かもしれませんが、ステップアップに挑戦していただければと思います。
 
 (ちょっと長くなったので何本かにわけます)