よく、「〇〇かどうか確認するように(幼稚園や保育園で言われた)」ということで受診されることが多いかと思います。
勿論、それかどうかの確認は必要なこともあるのですが、「だから何?」ということもあります。

我々が診察をするとき、勿論診断も大事なのですが、大事にしているのは診断名だけではありません。

例えば、「発疹が出た」ということで受診されたとします。
勿論診断も必要ですが、そこで最初に考えるのは診断でなく「緊急性があるか」です。
緊急性というのは、家で様子を見ていい(治療の有無は無関係)のか、入院が必要なのかということです。
そこで入院までは不要となれば(その時点で診断はなんとなくついていることが多いのですが、)次に考えるのは「その症状でどの程度患者さんが困っているか」です。

発疹であれば痛み・かゆみがあるかどうか、発疹以外の症状で困ることはなさそうかを考えます。
そこで困る症状があれば、それに対しての治療を考えます。

最後に、日常生活での注意が必要なものかどうかを考えます。その中で、学校保健安全法という法律で集団生活の出席停止が必要なものがあるので、それに当てはまる病気でないかどうかを考えます。

頭の中でそこまで考えたうえで、「〇〇」という病名がつきます。
もちろん、そこまで全部話をすると時間が足りないので、一部をかいつまんで話をしています。

これは例えで出した発疹の話だけではなく、発熱や咳といった他の症状でも同様です。
「何が原因」ではなく、「何に困っているか」を考えていく、これが必要なのではないかと考えています。