書き始めると長くなったので、いくつかに分けて掲載します。
○補完食って何?離乳食と違うの?
「補完食」という言葉が最近出てきています。実のところ、20年以上前から出てきている言葉なのですが、あまり日本では広まっていないようです。
「補完食」は、約20年前にWHO(世界保健機関)が離乳食に変わる言葉として提唱したものです。
母乳だけでは足りなくなる栄養を補うための食事の事を指し、今までの離乳食と何も変わるものではありません。ただ、「離乳」=「乳を飲むのを止めること」という言葉を連想させるので、そうではなく、足りない栄養を「補完」するというものなので、今後は「補完食」という言葉を使います。
(補完という言葉で人類○○計画という言葉を連想した人はアニメの見過ぎです)
ではどの程度「補完」が必要なのでしょうか?
下の図は月齢ごとの必要エネルギーと母乳から得られるエネルギーの量のグラフです。
座ったり、ハイハイをするようになれば多くのエネルギーが必要になりますが、母乳でそのエネルギーを補うのも限界があります。
そのために、足りないエネルギーを補う「補完食」が必要になるのです。
このエネルギーが足りないと、体重が増えないなどの問題が出てきます。
続きます。
補完食(離乳食)のおはなし・その2 おかゆとエネルギー