ばば子どもクリニック

東京都羽村市の小児科医院、ばば子どもクリニックです。
院長のコラムや、スタッフの小噺、クリニックからのお知らせをを掲載しています。
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ばば先生のコラムリスト集

過去のばば先生のコラムのリンクをまとめて掲載してあります。

ばば先生のコラムリスト・その4


ばば先生のコラムリスト・その3

ばば先生のコラムリスト・その2

ばば先生のコラムリスト・その1

ばば先生の子宮頸がんワクチンに関するコラムリスト 

補完食(離乳食)のおはなし

最新のブログはこの下の記事からになります。

子宮頚がんワクチンのキャッチアップ接種、まだ間に合います!

子宮頚がんワクチンのおはなしです。

昨年9月末、駆け込みで接種をされた方が大勢いた結果、在庫の偏在を防ぐための出荷調整が行われ、新規の方の受付ができない状況に追い込まれました。

 キャッチアップ接種は9月末まで!とCMが打たれていたのですが、実はやむを得ない事情のある方の接種スケジュールですと11月くらいまで粘れたのです。しかしワクチンが入ってこないため、それもできない状況でした。最後のチャンスを呼びかけることもできずに、悶々としておりました。

 ただ、接種を希望していたのに接種できなかった方がいたことをふまえ、厚生労働省が2024年度内(2025年3月31日まで)に接種を1回でも受けた方は、2025年度内に残りの予防接種を公費ワクチンとして接種できるようになりました。


A_01



キャッチアップ接種に関する最新の検討状況

というわけで、ラストチャンスです!
キャッチアップ接種対象の方、ぜひ、年度内、2025年3月31日までに1回、接種をしてください。

HPV-C



そうそう、キャッチアップ接種の対象の方だけではなく、高校一年生の方も同じく対象となります。

HPV-H1


ふらっと予定が空いた、というかた、当日接種申し込みも受け付けております。土曜日の接種もできます。ぜひ接種をご検討ください。


小児の副鼻腔炎のおはなし-その2・子どもの副鼻腔炎って?治療は?

子どもの副鼻腔炎のおはなし-その1・副鼻腔炎ってなに?の続きです

(3)子どもの「副鼻腔炎」って?
「子どもに蓄のう症はない」と言っている方もいらっしゃいます

子どもは鼻腔と副鼻腔がほぼ一体になっているので、そもそも副鼻腔に液体が溜まらない(副鼻腔の粘膜から鼻汁がでても、すぐ鼻に流れる)し、大人の副鼻腔炎は通路の粘膜が腫れて副鼻腔の中に液体が溜まり、圧が上がって痛みが出るので、子どもと大人では全く違うものと言ってもいいと思います。

鼻水が副鼻腔に溜まるだけでは痛みは出ません。実際、全く違う病気(けいれんなど)で頭部のCT撮影をすると副鼻腔に鼻水が溜まっていることはよくありました。


副鼻腔比較一方、昔は「3歳までは副鼻腔炎にならない」と言われていました。ただ、最近の画像診断の発達で、小さい副鼻腔の中でも粘膜の腫れが確認できることから、「赤ちゃんでも副鼻腔炎はある」と言う人もいます。鼻の粘膜と副鼻腔の粘膜はつながっており、はな風邪での粘膜の炎症がそのまま副鼻腔の粘膜まで起こすことは容易にあります


粘膜が腫れたら副鼻腔炎、という診断だとしても、子どもの場合痛みを伴う副鼻腔炎になることはほぼないので、はな風邪と区別する意味はあまりないと思います。そのため、最近は「鼻副鼻腔炎(びふくびくうえん)」と言うそうです。また難読漢字が出てきました(;_;)



(3)副鼻腔炎の治療って?

まず、同じ粘膜の炎症なので、はな風邪と区別する必要はありません。

基本的には鼻水に対しての治療で、長引くときに初めて抗生剤の投与を考えます

抗アレルギー薬を使っているケースがあるのですが、風邪の鼻汁に対して抗アレルギー剤を使うと鼻汁が出る期間が長引くので、副鼻腔炎でも同じと考えていいと思います。
明らかにアレルギーが原因の鼻汁でないのであれば、抗アレルギー剤の投与はかえって症状を悪化させるのではないかと思います。


ちなみに、「検査で〇〇アレルギーと言われている」という人でも、今出ている鼻汁がアレルギーが原因とは限りません。特に保育園などの集団生活をしているお子さんでしたら、風邪のほうが頻度としては多いと思います。そのため、その都度鼻汁を見て判断することが必要だと考えます。


副鼻腔炎といっても、特に小児の場合、はな風邪とはっきり区別する必要はないと思いますし、もちろん、大人の蓄のう症とは全く異なるものなので、言われたからってそれほど神経質になるものもでもないと思います。

もちろん、鼻汁で困る症状が出ているのであれば原因が何であれ対応は必要だと思いますので、その都度相談してください。



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